ガイマンセレクション

おしぐちたかし

評論家・編集者

ミロの世界(2)

日本在住のフランスのアニメクリエイターが手がけた王道の冒険ファンタジーの2冊目。細やかなカラーリングで描かれる日常の積み重ねが、奥行きのある世界観を語る。
けっしてヒロイックではない、主人公のまっすぐな行動が頼もしい。

おとうさんとぼく

ナチス政権下、人気を博したドイツのほのぼの漫画。ユーモアあふれる父と息子のやりとりは今読んでもほほえましい。しかし作者は反骨の士だった。
ゲシュタポに捕えられ、独房で自らの命を絶った生きざまを、
改めて 多くの人に知ってほしい。

ヘルボーイ・イン・ヘル:死出三途

ファン待望の、ミニューラ自身によるヘルボーイ漫画。死んでしまったヘルボーイがたどる冥府道中を鮮やかに描く、陰影を多用したミニューラのタッチは、もう神の域。すばらしい!
ヘルボーイと魔物たちが交わす洒落の効いた台詞も読みどころのひとつ。

B・黒須

豆魚雷

スーパーサンズ

どこか青臭くて、どこか愛らしい=胸キュン。ロビンとスーパーボーイの"凸凹コンビ"が魅せる活躍?と、父親としての顔を覗かすバットマンとスーパーマンの姿に、気付けばにんまりが止まらない!

シルバーサーファー:パラブル

巨匠×巨匠が生み出した名作。メビウスとスタン・リーという奇跡のタッグが、改めて複雑な現代に"人"としてどうあるべきかを問う、ヒーローコミックを超えたシルバーサーファーから見る人間の物語。

絶対無敵スクイレルガール:けものがフレンド

表紙とアートのギャップなんてなんのその!敵がたとえ宇宙が恐怖するギャラクタスだろうとピースフルにチャチャっと撃退!?気合?根性?壮絶バトル??ヒーロー作品の根底を覆すゆるラフヒーローが新鮮すぎる!

原正人

バンド・デシネ翻訳

マッドジャーマンズ ドイツ移民物語

1980年代に2万人ものモザンビーク人が先進国に学ぶ目的で東ドイツに渡り、その実、単純労働をさせられた。帰国後もマッドジャーマンズ(ドイツ製)と蔑まれ、居場所を失った彼らのドイツと祖国での日々を描いた傑作。

キュロテ 世界の偉大な15人の女性たち

フランス人女性BD作家ペネロープ・バジューの邦訳はこれで3冊目だが、個人的には初めて心から感動した1冊。超有名人からそうでもない人まで15名の女性の波乱万丈の人生をわずか数ページにギュッと凝縮。

MARCH 1 非暴力の闘い / MARCH 2 ワシントン大行進 / MARCH 3 セルマ 勝利をわれらに

「黒人公民権運動」という抽象的な言葉では必ずしも伝わらない時代の緊張感と黒人たちの果てしない闘争の日々を垣間見せてくれる衝撃作。同時代を描いた映画『私はあなたのニグロではない』もぜひ併せて観てほしい。

漫棚通信

マンガ系ブロガー

スーパーマン:アメリカン・エイリアン

くせのある脚本家による若きスーパーマンの物語。彼がいかにしてヒーローとなったか、その本質に迫ります。ひねくれた公式二次創作みたいな作品だけど、アメコミ愛にあふれてて美しい作品となりました。

マッドジャーマンズ ドイツ移民物語

こちらはドイツ作品。1980年代アフリカ、モザンビークから移民として東ドイツにやってきた三人の若者。彼らそれぞれの人生が現代史とともに語られます。ジャーナリスティックな視点と芸術性が両立した作品です。

おとうさんとぼく

日本で33年ぶりに復刊された本作もドイツから。父と小さな息子のほのぼのマンガ。ただし著者はナチスに弾圧され、変名で本作を発表した後、獄中で最期を迎えました。作品の暖かさと重い歴史の落差が心に響きます。

吉川 悠

コミック翻訳者/ライター

モンストレス vol.1 / モンストレス vol.2: THE BLOOD

90年代の日本のファンタジー漫画を彷彿させる雰囲気をアメリカンコミックスで再発見する意外さと、高度に構築された世界設定を裏付けするディテール。記号だけの美少女ではない泥臭いまでに人間らしい主人公も魅力。

スーパーマン:アメリカン・エイリアン

スーパーマンを等身大の若者として描き、ヒーローとなるまでの人生における重要な転機を描くオムニバス。瑞々しい感性と新鮮な視点を持ち込み、神話的アイコンを現代的に再創造した新時代の傑作。

300〈スリーハンドレッド〉[新訳版]

エンターテイメントとアート、歴史的事実と個人的なファンタジー、それぞれの間でバランスを保ち、判型もあいまって漫画よりは「大人の絵本」という越境した位置にある、いま再評価されるべき作品。

中垣恒太郎

アメリカ文化研究

母のがん

母親の癌が発覚してから後の家族を描いた「グラフィック・メディスン」と呼ばれる英語圏の医療マンガの代表作。闘病エッセイマンガ(家族を含む)は日本でも様々に発展を遂げていますが味わいの違いも読みどころに。

ファン・ホーム ある家族の悲喜劇〈新装版〉

家族の記憶、父と娘、成長物語、セクシュアル・マイノリティ、表現技法など多様に読むことができる「グラフィック・メモワール(回想録)」の傑作。待望の新装版であり、永続的に入手可能な状態であり続けてほしい。

スピン

1996年生まれの若い世代によるYAグラフィック・メモワール。5歳から17歳まで続けていたスケートを軸に、家族や友人、同性への恋愛感情など十代女子の心情が繊細に描かれている。米国の女性コミックス表現の新境地。若い世代のメモワールはめずらしい。

栗原良幸

漫画のコマ愛好家

マッドジャーマンズ ドイツ移民物語

この絵で読むことが最上の体験に思えてきます。隠喩で人の心に寄り添う絵が、きびしい内容を面白く伝えます。日本では死語にしてしまった花鳥風月が、このヨーロッパの漫画ではアーチストの衝動として息づいているかのようです。

見えない違い 私はアスペルガー

漫画家は天与の描線のやわらかさでアスペルガーに触れています。言葉だけでは理解できないものが、自然に読む者の気持ちと体に入ってきます。アスペルガーの啓蒙という作者の願いが、漫画表現との幸福な出会いとなっていて、読む者にうれしさを感じさせます。

MARCH 1 非暴力の闘い / MARCH 2 ワシントン大行進 / MARCH 3 セルマ 勝利をわれらに

この漫画には脚だけが描かれたコマが沢山あります。非暴力の戦いのきびしさと、歩みを止めたくない気持ちが生んだ表現でしょう。そして何よりも戦う市民の生きた顔を感じます。
日本には欧米のような意味では市民がいないという言い方を改めて感じさせられます。

大橋徹二

ヴァースコミックス店長

グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま~す / グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた!

話題の表紙から生まれた一発屋かと思いきや、みるみる人気キャラに。
グリヒル先生の描くグウェンプールはアメコミ知らない人にも親しみやすく、知ってる人は捻られた設定やストーリーでより深く楽しめる作品です。

スーパーマン:アメリカン・エイリアン

超人的パワーがあっても生まれながらのヒーローという訳ではない、両親や友人に囲まれ成長した結果としての未来があるという。読後感がたまらないクラークの成長記。脇を固めるヒーローやヴィランもいちいち魅力的。

モンストレス vol.1 / モンストレス vol.2: THE BLOOD

日米の女性作家により創造された物語は世界設定が独特で緻密、自分が最も邦訳を待望してた作品。異種族の思いが渦巻く世界を旅する少女、過酷に過ぎる運命、美しく残酷なアートに震えながら読むしかなくも猫が癒し。

柳 亨英

アメコミ・エディター

MARCH 1 非暴力の闘い / MARCH 2 ワシントン大行進 / MARCH 3 セルマ 勝利をわれらに

公民権運動にキング牧師とともに参加したジョン・ルイス下院議員原作の自伝的物語。行進=マーチの意味を知って欲しい。あれから半世紀以上たち、これからも語り継がれるべき物語。

ゴリアテ・ガールズ(1)

英語で同時配信の日本のマンガというのはありましたが、日本語で同時配信のアメコミというのは私のなかで事件でした。話も面白いし絵も可愛い。もう少し定期的に読めることを期待しつつ、楽しみなシリーズです。

グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま~す / グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた!

グリヒル先生のお手伝いをして、途中代打もいましたが、はじめて創刊から最後まで見届けた作品で思い入れがあります。アメコミが好きだとより楽しい物語を少しでも多くのアメコミファンに読んでいただきたいです。

平柳竜樹

デジタルカタパルト 取締役

恋するアプリ LoveAlarm(1) / 恋するアプリ LoveAlarm(2) / 恋するアプリ LoveAlarm(3) / 恋するアプリ LoveAlarm(4)

「半径10m以内に自分を好きな人がいると教えてくれる」アプリが大流行した世界。甘酸っぱい学園恋愛モノを期待してたのでショック大。知らなければ良かった関係の暴露、本当の「好き」を問う試練にタジタジっす。

アタン(1)

マレーシアの田舎を舞台に、少年と幼馴染の双子姉妹、そして少年の家で飼う牛との「ある日常」を切り取ったドラマ。柔らかで優しいイラストからは予感できない、最後まで追い打ちをかける悲しい物語が心に残ります!

兄に付ける薬はない!

やや暴力的な妹と、ぐうたら兄との仲良し兄妹ストーリー。二人のかけあいに加え、兄妹それぞれの友達が巻き起こす勘違いや微妙なズレが、より面白くしてくれます。日中文化の違いも楽しめ、アニメとともにオススメ。

PUNPEE

PRODUCER/RAPPER

スーパーマン:アメリカン・エイリアン

メインラインとは外れた現代的なスーパーマンが描かれた本作。 能力が開花した時の思春期、 バットマンとの設定も斬新でした。 映画みたいだ、と思って調べたら クロニクルの脚本をやっている人だと判明しました!P

ヒップホップ家系図 vol.4(1984~1985)[普及版]

4巻だけならずHIPHOPの創世期から話が進んでくので劇中の曲をチェックしながら勉強中。 エドピスコー氏はHIPHOPとCOMICS、自分を形成したものに精通してる人なので勝手に親近感を感じてます。P

ザ・ボーイズ 3

BOYS全部好きですが、プールのシーンが衝撃的すぎたので。。 相変わらず最悪のComicsですが(いい意味で)不条理なものから世界を守る彼らは常に自分の過去と戦っていて痛快です。 ドラマ化も楽しみです。P

小田切博

ライター

ファン・ホーム ある家族の悲喜劇〈新装版〉

すでにアメリカのコミックス界における「現代の古典」となっている名作。父と娘の関係性とそのそれぞれが抱えるセクシャリティーの問題を通して、「家族」の問題を問い直している。

グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま~す / グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた!

きわめてバカバカしいジョークみたいな経緯から生まれたキャラクターを、きわめてバカバカしいジョークみたいな設定でコミックス化したシリーズ。じつはスーパーヒーローコミックスとして新機軸だったりする。

バットマン:ノーマンズ・ランド4

バットマン系のクロスオーバー大作の完結を記念して。アメリカ本土から切り離され無法都市と化したゴッサムシティでヒーローとヴィラン、警察が入り混じる混沌にどう決着がつけられるのか。

岩下朋世

マンガ研究者

スピン

若きアーティストによる自伝的マンガであるとともに、「フィギュアスケート」ものでもある。タイトルにもなっている「スピン」の描写を含め、日本における同ジャンルのものには見られない感触があり新鮮。

MARCH 1 非暴力の闘い / MARCH 2 ワシントン大行進 / MARCH 3 セルマ 勝利をわれらに

「公民権運動」の重要人物の戦いを丹念に描いた伝記だが、内容の力強さはもちろん、個人的にはそのグラフィックの魅了された。口の「形」が実に雄弁。

鬼火 フランス人ふたり組の日本妖怪紀行

妖怪を撮影できるといういわくつきのフィルムカメラを手に、新潟を中心に日本を旅するフランス人ふたり組。怪異を明示的に描くのではなく、その手前、現実とのあわいを捉える感覚が実に好み。絵もかわいい。

山口侑紀

花伝社編集部/翻訳者

キュロテ 世界の偉大な15人の女性たち

『ジョゼフィーヌ!』が好きで手に取った。近年のノーベル平和賞受賞者など、女性たちの人生が美しいコミックに。それぞれの章に添えられた「イッツ・ア・スモールワールド」のような色彩のイラストも、余韻を呼ぶ。

問題だらけの女性たち

「男は~」「女は~」と言われるとイライラしてしまうけれど、ありえないことをこんなに並べられると笑ってしまう。書体や見返しがとっても可愛い!手元に置きたいし、友達にも贈りたい。増刷おめでとうございます。

マッドジャーマンズ ドイツ移民物語

東ドイツの出稼ぎモザンビーク人という一見遠いストーリーに、ここまで心を揺さぶられるとは思わなかった。私は『マウス』『ペルセポリス』を読んで育ったが、同じぐらい長く読まれてほしい。(自薦ですみません!)

北九州市漫画ミュージアム図書係

北九州市漫画ミュージアム

星々の城(1)1869年:宇宙の征服

まずは表紙に一目ぼれ。淡い色彩の美しい絵と構成に引き込まれました。読み進めると、しっかりと説得力のあるストーリーとテンポの良い展開に、あっという間に読了。ともすれば 空想の世界に偏りそうなストーリーを現実に結び付けてくれるお父さんの存在がとてもいい味でした!

ウィッチャー 1 / ウィッチャー 2: FOX CHILDREN / ウィッチャー 3: CURSE OF CROWS

私をイケオジ沼にはめた作品。ゲラルトの少し皮肉な語り口や登場する女性キャラといつの間にかイイカンジになるお約束もたまらない! 亡き妻との思い出を語る男の物語かと思いきや、美しいだけではない人間模様がおどろおどろしい雰囲気でしっかり描かれた、大満足な1冊でした。

恋するアプリ LoveAlarm(1) / 恋するアプリ LoveAlarm(2) / 恋するアプリ LoveAlarm(3) / 恋するアプリ LoveAlarm(4)

スマホアプリ「ラブアラーム」により展開される現在風の恋愛漫画。壁ドン、ツンデレ等と胸きゅんシーンが多い中、主人公が抱える秘密にも注目!好きな人に知られたくない暗い過去とは?恋愛というカテゴリだけに収まらない深い作品です。

青柳 悦子

仏語文学研究

マッドジャーマンズ ドイツ移民物語

「新しい」とはこういうことなのか、と衝撃を受けた。見たこともない絵柄、想像したこともないシチュエーション、まったく自分の視野に入っていなかった人々。凝り固まっていた自分の美意識と問題意識にガンガン揺さぶりをかけられた。

キュロテ 世界の偉大な15人の女性たち

ほんの数頁でこの「変わり者」の女性たちの知られざる人生をみごとに描き出してしまう作家の力量に驚いた。どのコマにも一人一人の魅力がシンプルに凝縮されている。各編末の見開きいっぱいに描かれるカラフルな頁には思い切り感動。

母のがん

闘病体験物としてももちろん興味深いけれど、母と3人の子供たちのそれぞれのあり方や立場が作品に写し取られているのが素敵。息子であるマンガ家自身の見方に固執しないデタッチメントが表現の可能性とせつなさとを生んでいると思う。

いのまたのりこ

ジョゼ・パロンド翻訳

ぼくのママはアメリカにいるんだ

主人公の母の不在、ネグレクト気味の隣家、矯正寮に連れて行かれるクラスメート。子供向け絵本かと思いきや、現代的でヘビーな環境が描かれる。残酷さと少しの救いが共存する現実がしっかり描かれていて予想を裏切られた。

鬼火 フランス人ふたり組の日本妖怪紀行

妖怪カメラの仕組みが精巧でワクワクする。作者と、日本人・妖怪の絵柄が描きわけられていて、彼らの、物語のような「日本」体験が生き生きと伝わってくる。作者と訳者の方の交流も勝手に想像し心温まる。

ラディアン(7) / ラディアン(8)

順調に巻数を伸ばしている本作だが、巻が進むほど読みやすく物語に巻き込まれる。日本の王道の少年マンガジャンルだが、フランス的なギャグや移民問題を意識した設定など、ハイブリッドマンガの今後を期待させてくれる。

山本美希

マンガ作家/筑波大学芸術系助教

アダムス・ファミリー全集

映画やアニメーションでおなじみですが、実は原作は1コママンガ。日本ではあまり馴染みのないこの形式の面白さに、目を開かれました。ユニークなキャラクターは、現代でもアーティストに影響を与えていると感じます。

問題だらけの女性たち

「女性」に関する発言を拾っていくと、どんな偉人も固定観念に囚われた凡人に見えてくる、目からウロコの面白さ。トンチンカンな男性たちの発言に皮肉たっぷりに応じて知的でスマート。こんな作品に憧れます。

見えない違い 私はアスペルガー

騒音に満ちたオフィスが全体的に赤くなってゆくなど、息苦しさが視覚的に表現されていてとても理解しやすい。アスペルガーだけでなく、「隠れた生きにくさ」を抱える人たちについて考えさせられます。

佐々木和穂

ブリスターコミックス店長

グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま~す / グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた!

ヴァリアントカバー企画から発端し見る見るうちに人気を集め遂には単独誌を獲得した異例のキャラクター。グリヒル先生の描く可愛いイラストとマーベルファンを取り込む斬新なストーリーは 必見です。

スパイダーマン/デッドプール:ブロマンス / スパイダーマン/デッドプール:サイドピース / スパイダーマン/デッドプール:イッツィ・ビッツィ

そっけないスパイダーマンとグイグイ迫るデッドプールという公式同人誌とも言われた作品。
軽妙なノりだけかと思いきやシリアスな展開もあり目が離せなくなる作品です。

レッドマン〈1〉怪獣ハンター編

ネットでカルト的人気を誇るレッドマンがまさかのアメコミに。
アメコミ版ゴジラシリーズを手掛け、本人も怪獣マニアであるマット・フランク先生 が描くレッドマンは迫力満点でアメコミファンも特撮ファンも楽しませてくれる作品です。

おもしろ佐藤

御茶ノ水男子/芸人

ロキ:エージェント・オブ・アスガルド

エージェントとして歴史の清算をしろキッズ・ロキ! ‪
ロキのアングル最高!ソーロキのコマありあり!ストーリーおもろ!の三拍子!ロキの歴史とこれからを読める作品! ‪ロキ好きは、これ読んだら眠れなくなります!

ジャスティス・リーグ VS. スーサイド・スクワッド

こんなオールスターバトル許されるのぉ!?
ジャスティスリーグとタスクフォースXがガチンコでやり合いますよ!そしてさらなる敵も!?
バッツのレク○ーverは必見! やっぱり司令官ウォラーが怖い!

デッドプール・キルズ・マーベルユニバース / デッドプール・キルズ・マーベルユニバース・アゲイン

やっぱり俺ちゃんはクレイジー過ぎるぅ!!
マーベルユニバースをどう「キル」するかのHow to本!笑 新装版の表紙もイカすし!
ラストは、まさかの!? そして読んでるあなたも!?

竹若元博

バッファロー吾郎/芸人

グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま~す / グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた!

ひと目見て、グリヒル先生の描くキャラたちに打ちのめされます! 立ち上がって読み進めていると、グウェン・プールの能力や思考に完璧に打ちのめされます!唯一無二のヒロインの独自路線爆走ストーリー!

Ms.マーベル:もうフツーじゃないの / Ms.マーベル:スマホ世代とか言われても

現代に現れた絶妙で微妙なポジションのヒロイン!
大いに悩む姿に「何とかしてやりたい」気持ちで一杯になり、大胆に行動する姿には「なんだ?近頃の女の子は」とドギマギして、大いに振り回されます!

絶対無敵スクイレルガール:けものがフレンド

皆さん!リスをモチーフにしたヒロインって想像つきますか?
見た目はカワイイ・・というか愛嬌のカタマリといった感じ。
ちょこまか走って・・というかめっちゃ強いんです! 余計に分からなくなりました?

椎名ゆかり

翻訳者

モンストレス vol.1 / モンストレス vol.2: THE BLOOD

アイズナー賞、英国幻想文学大賞、ヒューゴー賞という受賞歴が示す通り、今世界で大注目のシリーズ。タケダ・サナ先生の美麗なアートによって描かれる、現代の問題としての多様性を盛り込んだファンタジーです。

ファン・ホーム ある家族の悲喜劇〈新装版〉

自分の訳した本を2冊も推して申し訳ありません!でも間違いなく傑作です。ともに同性愛者である父娘の関係を娘の視点で振り返る回想録。日本でも、もっと多くの人に読んで頂きたいという願いを込めて選びました。

マッドジャーマンズ ドイツ移民物語

移民政策でモザンビークから東ドイツへ渡った若者の姿を、取材をもとに構成したフィクションとして描いた作品。政治に翻弄される若者を独特の軽さで描き、物語としても楽しめる1冊になっています。

表智之

北九州市漫画ミュージアム専門研究員

スターリンの葬送狂騒曲

日本マンガに慣れていると、動きや表情が乏しく感じてしまう海外マンガ。だが、絶対的権力の崩壊によるこの悲喜劇は、抑えた表現でこそ恐ろしさが際立ち、「ファシズム」という真の主役を浮かび上がらせるのだ。

レッドマン〈1〉怪獣ハンター編

ゴジラやガメラの“アメコミ”にはもう驚かないが、何でコイツが!?こんなん推すしかないでしょう!通称“紅い通り魔”の凶悪な魅力を全開に、ほぼサイレントで展開させる構成の巧さ。さりげない伏線に続きが気になる!

ラディアン(7) / ラディアン(8)

日本の少年マンガのテイストを貪欲に取り入れた冒険ファンタジー長編、今年は6~8巻が刊行。物語が広がりをみせ、陰謀と陰謀が錯綜し緊迫する中、神秘の森と森の主たちが読者の心も癒してくれるのであった。

品川亮

編集者/ライター

ウォーキング・デッド8

作品の出発点には、「終わらないゾンビ映画が見たい!」という衝動がある。だから、人類が最後の1人になるまで決して終わってはならないのだ。物語は、作者と我々の人生そのものとなってどこまでも歩み続ける。

マッドジャーマンズ ドイツ移民物語

1979年から10年ほどの間に、労働力として東ドイツに渡ったモザンビークの若者たちの物語。だが、メッセージを前面化した社会派コミックでないところが魅力。人間の物語を繊細に描く語りの技術とセンスが光る。

スターリンの葬送狂騒曲

こういう、人間の組織にまつわる普遍的なドタバタ劇は面白いに決まっているのだが、映画版はその中にある笑いの質量を最大化し、原作はあえてそれと同量の陰惨さを際立たせる。どちらも、身に覚えのある風景である。

斎藤宣彦

編集者

母のがん

誰もが母から生まれた。ゆえに誰にでも起こりうる話なのだ。母親が癌になった時、自分は、周囲は、母自身はどう受けとめるか。大量のセリフが飛び交って「読むマンガ」になっているが、その切迫ぶりもいい。切実さは何かに代替できず、ありのままに切実なのだ。

モンストレス vol.1 / モンストレス vol.2: THE BLOOD

ファンタジーは小説のゲドが至高と思っている古典的なタイプなので「旅」や「運命」や「克己」や「異世界交流」が深く描かれるほどに素敵に思えてくるのだが、本作はそこに絵自体の深みも横たわるのだからこれはもう深み×深みのダークファンタジー。そして、猫がいい。

鬼火 フランス人ふたり組の日本妖怪紀行

知っている日本の地が登場するとほっこりする。まずは全体の色づかいに目をひかれる。生活感が伝わってくる人の指先などの陰翳の豊かさ、出てくる料理の温かくおいしそうなところなど、細かなポイントの魅力も見逃せない。こういうふうに日本を歩いてみたいものです。

すずきたけし

16の小さな専門書店 店長

マッドジャーマンズ ドイツ移民物語

海外コミックの醍醐味はなんといっても未知の世界が視覚を通して心を突き抜けていく快感。本作はモザンビークからの労働移民という冷戦期の知られざる国策の犠牲になった事実の驚きと、独特の絵柄と印刷が相まって素晴らしい読書体験であった。

自分が父を亡くした時、遺品から父の子供のころの写真が出てきた。そのときに生まれて初めて人の一生について考えた。『家』を読んだときは共感しかなかった。家族とは知っているようで実はほとんどなにも知らない。家族を本当に知る時は故人となってからなのだと知る。

星々の城(1)1869年:宇宙の征服

王道の冒険活劇。科学よりもフ ァンタジー的な空想物語は今だからこそ逆に新鮮であり、「荒唐無稽」の物語が心地いい。
そして特筆すべきはその画。繊細なタッチはページをめくるのが惜しくなる。

ミソトミツエ

ガイマン研究者

MARCH 1 非暴力の闘い / MARCH 2 ワシントン大行進 / MARCH 3 セルマ 勝利をわれらに

「公民権運動」という歴史を、自伝と言う形で丁寧に見せてくれることで、知ってるつもりで何も理解していなかった事を分からせてくれる。不寛容な時代になりつつある今まさに読むべき一冊。

父親が残した一軒の家を巡り、家族の想い出の邂逅がゆったりとした時間の中で描かれるのだが、深刻過ぎず、軽過ぎない、ゆったりさ加減が絶妙。休みの日にお茶のお供に読みたい一冊。

星々の城(1)1869年:宇宙の征服

BDにおける表現の妙は、本のサイズに寄る所が大きいと個人的に思っているが、日本では判型が小さくなる事が多い。この作品を大判で出してくれたのは嬉しい。端正な筆致で描かれた世界観を隅々まで楽しんで頂きたい。

雑賀忠宏

京都精華大学国際マンガ研究センター

モンストレス vol.1 / モンストレス vol.2: THE BLOOD

ハイ・ファンタジーという世界像が洋の東西を問わない想像力の共有地となった現在だからこそ花開いた、新しくトランスナショナルな魅力を持った作品。流麗なアートワークと重厚で過酷な物語に一読、巻を措く能わず。

母のがん

人生を描き出そうとするグラフィックノベルの力強い系譜の上に立ち、ネットで話題となった本作。生活エッセイマンガがSNSで盛んな日本の読者にもぜひ、日常を切り取り感情を描写するタッチの違いを味わってほしい。

スーパーマン:アメリカン・エイリアン

“ジャケ推し”の一冊。胸に「S」マークを抱く人々の海に紛れるクラーク・ケント。異星人だった彼が成長し、カンザスを故郷とする〈スーパーマン〉として自覚していく道のりを描き出す物語を象徴した見事な表紙だ。

ヤマダトモコ

明治大学 米沢嘉博記念図書館

キュロテ 世界の偉大な15人の女性たち

古今東西の、様々な時代・人種、生物学上の女性、精神的性別にあわせた女性などをわずか3~7ページで紹介する伝記もの。各話の最後にある各人をイメージした見開きイラストをはじめオールカラーで彩色もすばらしい。

見えない違い 私はアスペルガー

女性のアスペルガーの存在はあまり知られていないのだが、仏でも同様であることをこのBDを通して知った。アスペルガーの原作者とそうでない作画者が組み、大切なことが気持ちよく伝わる美しい作品となっている。

猫 CEO

諷刺の国イギリス発の猫マンガ。日本的情緒とは別もの。ホンワカなんかしてないとこがいい。この世界には「ビジネスペット」という存在があり、毎年ランキングされる。ビジネスキャットのライバルはパグ犬とカニだ。

Chubbiness 才原茉莉乃

タレント

おかしなガムボール Vol.1

大好きなカートゥーンアニメのコミックスが待望の邦訳化!コミックスオリジナルのお話もアニメ同様ぶっ飛んでいて日常に疲れた時に読むと癒されつつも、可愛い絵柄の中にある少しの毒が最高に心地よいコメディです!

タスクマスター:失われた過去

タスクマスターの能力の裏にはそんなことが?!タスキーの過去の物語を読み終わった後には映画を一本見たような感覚になります。ここ最近読んだアメコミの中でかなり好きです。泣きます。

インヒューマンズ

声がでない王というキャラクターに能力が覚醒しなかった弟、そしてふつうの人間。悪と善の戦いというよりかは、自分を守る戦いのようなお話。カルナクにオチた作品です。テリジェンミスト浴びてみたい!

イトウユウ

京都国際マンガミュージアム

鬼火 フランス人ふたり組の日本妖怪紀行

異界を写す「妖怪カメラ」を手に入れた作者2人が、妖怪を求め、新潟各地を旅した行程を描く。妖怪の“発見”は常に旅人によってなされるが、妖怪が、記録するまでもない日常の一部となっている地元の人々の様子も描写されていることこそ面白い。

見えない違い 私はアスペルガー

27歳のマルグリットはアスペルガー。その日常が、時に学習マンガのように、時に表現主義的な作品のごとく描かれる。興味深いのは、原作者自身が「アスピー」であること。近年この分野で特に注目されている「当事者研究」の事例としても貴重だ。

ヴァレリアン

28世紀を舞台に、時空警察のヴァレリアンと美女ローレリーヌの活躍を描く。その後のSF界に多大な影響を与えた古典は今でも古びない。8年前、京都国際マンガミュージアムで企画展を担当した際、ローレリーヌに恋したが…やっと本人に会えた気分!

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