偉大なる航路(グランドライン)に突入してから少しして辿り着いた島「アラバスタ王国」。
今回は、そんな「ワンピース」アラバスタ編の感想や考察を紹介していきます。
「アラバスタ編の考察を見たい」「アラバスタ編のあらすじを忘れた」という方は、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
「ワンピース」アラバスタ編!感想と考察総集編【ネタバレ注意】
「ワンピース」アラバスタ編の感想と考察をあらすじに沿って紹介していきます。
- 巨大クジラ「ラブーン」との出会い
- 犯罪会社「バロックワークス」の罠にかかる
- 誇り高き巨人族二人の闘い
- トナカイ人間「チョッパー」との出会い
- アラバスタ王国に上陸
- バロックワークスのアジトに突入
- クロコダイルの真の目的が明かされる
- クロコダイルvsルフィの決着がつく
では早速、内容を見ていきましょう!
①巨大クジラ「ラブーン」との出会い
命懸けで「偉大なる航路(グランドライン)」に乗り込んだルフィ達は、巨大クジラ「ラブーン」に食べられてしまいます。
体内からラブーンの健康管理をしている「クロッカス」から、ラブーンがとある海賊の帰りを50年も待ち続けていることを聞いたルフィは、グランドラインを一周してまた会いにくる約束をラブーンと交わします。
その一方で、ラブーンの体内で出会った怪しい二人組「Mr.9」「ミスウェンズデー」から、故郷「ウイスキーピーク」に送ってほしいと頼まれ、ルフィ達は承諾するのでした。
②秘密犯罪会社「バロックワークス」の罠にかかる
Mr.9とミスウェンズデーに頼まれたルフィ達は、ウイスキーピークに上陸します。
ルフィ達はウイスキーピークの住民達から歓迎され、宴を開いてくれることになります。
食べて飲んで大満足なルフィ達は眠ってしまいますが、そこに何やら住民達の怪しい動きが見えてきます。
なんと、ウイスキーピークの住民全員が秘密犯罪会社「バロックワークス」の社員達であり、ルフィ達を確実に仕留めるための罠だったのです。
しかし、それを察知していたゾロは、襲ってきた住民達百人を一人で倒してしまいます。
そんな中、突如現れた「Mr.5」と「ミスバレンタイン」は、ミスウェンズデーを狙っている様子。
なんと、ミスウェンズデーは「アラバスタ王国」の王女「ビビ」であり、バロックワークスの目的を探るために潜入していたスパイだったことが明かされます。
裏切りが判明したビビを始末するためウイスキーピークに現れたMr.9達でしたが、ルフィ達の加勢もありなんとか逃げ切ることに成功します。
そしてナミは、ビビをアラバスタ王国に送り届けることと引き換えに10億ベリーを要求し、ウイスキーピークを後にするのでした。
③誇り高き巨人族二人の闘い
ウイスキーピークを出て、次に辿り着いた島「リトルガーデン」。
ここでは、巨人族の「ドリー」と「ブロギー」が誇り高き決闘を100年以上も続けているのでした。
同じくリトルガーデンに上陸していた「Mr.3」は、巨人族二人の懸賞金を目的に、ドリーを爆薬で爆破します。
巨人族二人の誇りを賭けた闘いに手を出したMr.3に怒ったルフィ達は、苦戦しながらもMr.3を倒すことに成功します。
ルフィ達に救われたドリーとブロギーは、ルフィ達に恩を返すため、リトルガーデン前で船出を邪魔する巨大金魚を撃破するのでした。
④トナカイ人間「チョッパー」との出会い
アラバスタ王国に向かっている最中、ナミは高熱で倒れてしまいます。
医者を探すために「ドラム島」に辿り着いたルフィ達は、ドラム島には医者が一人しかいないことを告げられます。
その唯一の医者が住む山頂に何とか辿り着いたルフィとナミは、医者の「Dr.クレハ」と助手でトナカイ人間の「チョッパー」に出会います。
トナカイからも人間からも蔑まれていたチョッパーは、Dr.クレハ以外の人間を信用していませんでしたが、ルフィから仲間に誘われ、動揺します。
一方で、国を放り投げていたドラム島の元国王「ワポル」の帰還により、ワポル島が独裁国家に戻ってしまう危機に陥ります。
苦戦しながらもワポルを倒すルフィの姿を見たチョッパーは感銘を受け、ルフィ達の仲間になることを決めるのでした。
⑤アラバスタ王国に上陸
ナミの体調が万全になり、アラバスタ王国に上陸したルフィ達は「ナノハナ」に立ち寄ります。
そこでルフィは兄「エース」と再会し感激しますが、ビブルカードを受け取り、すぐに別れを告げるのでした。
少しして、国王軍と反乱軍の紛争が巻き起こるのを防ぎたいビビとルフィ達は、反乱軍のリーダー「コーザ」を止めるべく、反乱軍の本拠点「ユバ」を目指します。
その道中、バロックワークスの目的は、雨を独占する粉「ダンスパウダー」を国王が使用していることにすることで国王軍と反乱軍をぶつからせ、お互いが弱ったところでアラバスタ王国を乗っ取るのが狙いであることが、ビビから告げられます。
やっとの思いでユバに辿り着いたビビとルフィ達でしたが、そこで出迎えたのはコーザの父「トト」のみ。
ユバの干からびた状態を目の当たりにしたルフィ達は、打倒「クロコダイル」を掲げ、バロックワークスのアジトを目指します。
⑥バロックワークスのアジトに突入
バロックワークスの本拠点「レインベース」に辿り着いたルフィ達でしたが、真実を何も知らない住民達は皆、クロコダイルを英雄扱いしているようです。
クロコダイルのアジトであるカジノに突入したルフィ達は、罠にかかり海楼石でできた牢屋に閉じ込められてしまいます。
クロコダイルによって水没させられそうになるルフィ達でしたが、サンジの助けもあり何とか牢屋から出ることに成功します。
少しして、反乱を止めるべく首都「アルバーナ」に移動中のルフィ達の前に、またもクロコダイルが現れます。
仲間を先に行かせるため、一人クロコダイルと戦うルフィですが、クロコダイルの「スナスナの実」能力に惨敗してしまいます。
一方で、バロックワークスの幹部達を引き離すことに成功したゾロ達は、苦戦しながらも幹部達を着実に倒していきます。
⑦クロコダイルの真の目的が明かされる
争い合う国民達の注意を一時的に引くために、宮殿を破壊することに決めたビビは、王宮に向かいます。
王宮についたビビは、国王「コブラ」に古代兵器「プルトン」を示す「歴史の本文(ポーネグリフ)」のありかを教えろとクロコダイルが脅迫している現場を目撃します。
つまり、クロコダイルがアラバスタ王国を狙っている真の目的はプルトンであり、世界政府すら相手にできるような軍事国家を作ることだったのです。
さらには、30分後に国王軍と反乱軍が戦っている広場に巨大爆弾を落とす予定の様子。
ビビ達は爆弾のありかを必死に探し回り、なんとか場所を突き止めることに成功します。
しかし、その巨大すぎる爆弾をその場から排除するには、護衛隊「ペル」の力が不可欠であり、ペルは命懸けで爆弾処理に努めるのでした。
⑧クロコダイルvsルフィの決着がつく
コブラにポーネグリフの隠し場所である地下に案内してもらっている最中のクロコダイルに、ペルによって回復したルフィが迫ります。
クロコダイルは、「ミスオールサンデー」にポーネグリフの解読を依頼しますが、プルトンについての記載がないとキッパリ言われてしまいます。
そしてミスオールサンデーは、捨て駒のように切り捨てられてしまいます。
ついにクロコダイルに追いついたルフィは、手強いクロコダイルの能力に苦戦しながらも、クロコダイルの弱点を活かし、最終的にはクロコダイルを地上に打ち上げて勝利を掴みます。
最後まで争い合っていた国王軍と反乱軍でしたが、最後はビビの声が行き届き、全員武器を下ろすのでした。
「ワンピース」アラバスタ編の見所と考察
「ワンピース」アラバスタ編の見所と考察は下記のとおりです。
- 黒ひげがドラム王国を襲撃した理由は?
- ペルは生きている?
- アラバスタの王族は元天竜人だった?
- ビビはこれからも麦わら海賊団
では、以下で順番に解説していきますね。
①黒ひげがドラム王国を襲撃した理由は?
ドラム王国からワポルが逃げ出した理由は、黒ひげ海賊団が襲来したからです。
しかし、なぜ黒ひげがドラム王国に襲撃する必要があったのでしょうか。
真相は不明ですが、後に明かされる黒ひげの「不眠」という症状を治してもらうために、医療技術が進んでいるドラム王国を訪れたのかもしれません。
その際、ワポルが優秀な医者を全員引き連れて出て行ったため、黒ひげの目的が満たされずにドラム王国が襲撃されたのかもしれません。
しかし、あくまで無理矢理こじつけた考察であるため、黒ひげがドラム王国を襲撃した理由が上記の内容である可能性は低いと思います。
②ペルは生きている?
広場で準備されていた巨大爆弾による被害を出さないために、できる限り空高く巨大爆弾を持ち上げたペルですが、この時点ではほぼ確定で死亡したと考えられていました。
しかし、実際のところは217話で診療所を後にするペルらしき人物のセリフが描かれており、世界会議(レヴェリー)編で再登場したことで生きていることが確定しました。
なぜ生きていることができたのか詳しく描かれる可能性は今後もゼロに近いと考えられますが、ペルがいなければアラバスタ王国は救われていなかったでしょうし、何より後味悪くアラバスタ編を読み終えることなく済んだので、嬉しい限りです。
③アラバスタの王族は元天竜人だった?
ネタバレになってしまいますが、現在のアラバスタ王国の王族「ネフェルタリ家」は元々、世界政府を作った「最初の20人」のうちの一人であり、天竜人になる権利のあった一族でした。
しかし、当時の20ヶ国の王のうちネフェルタリ家の王だけが、聖地マリージョアに天竜人として移住するのを拒否します。
その理由が何なのか真相は現時点でも語られていませんが、ネフェルタリ家と19人の王族との考え方に大きな差があったと予想されます。
ネフェルタリ家の末裔であるビビやコブラを見ていても、現在の天竜人と考え方が対極であることが明白です。
このことから、当時のネフェルタリ家の王は「最初の20人」で立ち上げた「世界政府」という組織が暴走した時に、その対抗手段として古代兵器「プルトン」を世界政府から隠していたのかもしれません。
もし五老星や世界政府がアラバスタ王国にプルトンに関するポーネグリフがあることを知っていたとすれば、アラバスタ王国に潜り込んでいたはず。
それをしなかったということは、五老星や世界政府はアラバスタ王国にプルトンに関するポーネグリフがあることを知らなかった、と考えるのが自然でしょう。
つまり、ネフェルタリ家は天竜人になる権利のある一族だったものの、世界政府への対抗手段であるプルトンを隠すために地上の王族に戻ったと考えます。
④ビビはこれからも麦わら海賊団
アラバスタ編の見所といえば、最後に麦わら海賊団とビビ達が左手を挙げるシーンではないでしょうか。
アラバスタ王国に向かう道中、「Mr.2」のマネマネの実の能力で仲間の見分けがつかなくなった時のために、ルフィとビビ達は左手にバツ印のマークを書きました。
「このマークが仲間の印だ」とルフィの放ったセリフが、アラバスタ編の最終話で綺麗に回収されたことで、多くの読者からの絶賛の声が上がりましたね。
また、現時点で麦わら海賊団の仲間は、ルフィとビビを除いて9人です。ルフィは、単行本でいうと1巻のタイミングで「仲間は(最低でも)10人欲しい」と発言しています。
ビビが仲間とするならば、既に10人の仲間が揃ったことになるので、ルフィにとっての仲間の最低人数は揃ったと言えます。
ただ、あくまで最低人数なので今後も増える可能性はあると思いますし、ビビを仲間としないならばまだもう一人必要ともとれます。
個人的には、あと一人増えるだけだと「ビビを仲間としてカウントしていなかった」なのか「ビビを仲間としてカウントしつつ仲間を11人にした」のどちらともとれる意味合いになってしまうので、あと二人増えてほしいと思っています。
「ワンピース」アラバスタ編まとめ
今回は、「ワンピース」アラバスタ編の感想や考察を紹介しました。
アラバスタ編でおさえておきたいポイントは下記のとおりです。
- 巨大クジラ「ラブーン」と約束を交わした
- エースにビブルカードを渡された
- ルフィが王下七武海の一人を倒した
- ネフェルタリ家はポーネグリフを代々隠していた
これらのポイントは、今後の展開に大きく繋がっていくのでしっかりおさえておきましょう!