パンクハザードでローと同盟を結んだルフィ達。詳細は、こちらの「ワンピース」パンクハザード編!感想と考察総集編【ネタバレ注意】をどうぞご覧ください。
そして次のエピソードは、約2年半にわたって描かれた「ワンピース」ドレスローザ編。単行本で言うと、70巻〜80巻にかけてストーリーが続くため、かなりの長編であることが伺えますね。
「ワンピース」ドレスローザ編では、ルフィ達とドンキホーテファミリーとの決戦だけにとどまらず、四皇の一人「カイドウ」に間接的に接触を試みるドキドキハラハラな展開が人気を呼んでいます。
今回は、そんな「ワンピース」ドレスローザ編の感想と考察を紹介していきます!
「ワンピース」ドレスローザ編!感想と考察総集編【ネタバレ注意】
「ドレスローザ編」まとめ
- おもちゃの国「ドレスローザ」に到着
- ドフラミンゴの罠であることが判明
- 「ドレスローザ」の秘密が明かされる
- コロシアムを制したのはルフィ?
- おもちゃ達が人間に戻る
- ドフラミンゴがルフィに敗れる
では早速、「ワンピース」ドレスローザ編のストーリーを追いながら感想を交えて考察していきます。
以下より詳しく見ていきましょう!
①おもちゃの国「ドレスローザ」に到着
人間とおもちゃが共に暮らす「ドレスローザ」に到着したルフィ達は、3チームに分かれて行動を開始します。
そんな中、コロシアムの優勝賞品が亡きエースの形見である「メラメラの実」だと知ったルフィは、コロシアムに出場することになります。
しかし優勝賞品が豪華なこともあり、黒ひげ海賊団のバージェスや元国王の孫のレベッカ、その他名高い海賊や革命軍達がこのコロシアムに参戦するようです。
ルフィのコロシアムでの優勝は、一筋縄では行かなさそうな予感です。
②ドフラミンゴの罠であることが判明
その一方で、ドフラミンゴが七武海を降りる条件を飲めば科学者シーザーをドフラミンゴに引き渡す取引予定のローでしたが、ドフラミンゴの罠であり取引が決裂していることが判明します。
気づいた時にはすでに遅く、ドフラミンゴだけでなく海軍大将の藤虎がローの前に立ちはだかり、かなり危険な状況です。
ドフラミンゴが素直にローと取引するとは予想していませんでしたが、まさか海軍大将の藤虎が関わってくるとは驚きでした。
そして、なんとか窮地を脱したローは、サニー号に乗っているナミ達にシーザーを引き渡します。
取引の重要人物であるシーザーをドフラミンゴからできる限り遠ざけるため、ナミ達は先に「ドレスローザ」を後にし「ゾウ」に向かうのでした。
③「ドレスローザ」の秘密が明かされる
訳あってトンタッタ族とおもちゃ「片足の兵隊」と一緒にいるウソップ達は、おもちゃ達が元は全員人間であり、ドンキホーテファミリーに服従させられてることを聞かされます。
そんなおもちゃ達を助けるべく、ウソップ達は片足の兵隊とトンタッタ族で「SOP作戦」の実行を開始します。
「SOP作戦」では、人々をおもちゃに変える能力者「シュガー」の意識を飛ばすことが目的で、シュガーが意識を失えばおもちゃは全員人間に戻ることができるのです。
しかし、素直すぎて騙されやすいトンタッタ族達とビビりのウソップ、戦うことに不向きなおもちゃ「片足の兵隊」といった個性あるメンバーなだけに、「SOP作戦」はかなり難航しそうな予感です。
④コロシアムを制したのはルフィ?
コロシアムの優勝争いの終盤に迫っていたルフィは、コロシアムの外でドフラミンゴに殺されかけているローを目撃します。
ローを王宮に連れて帰ろうとするドフラミンゴを追うべく、コロシアムから途中離脱しようと考えるルフィのところに、幼少期に死に別れたと思っていた兄「サボ」が現れます。
ルフィを装ってコロシアムに参戦することになったサボは、「メラメラの実」を容易く手に入れる力を持っているのでした。
ルフィもサボが「メラメラの実」を手に入れてくれるということで、心置きなくコロシアムを後にします。
ルフィはゴムゴムの実を食べていて「メラメラの実」を食べることはできませんし、コロシアムで優勝して「メラメラの実」を手に入れたとしても用途が予想できませんでしたが、まさか兄の「サボ」が手に入れるとは驚きでしたね。
⑤おもちゃ達が人間に戻る
場面は変わって、人造悪魔の実「SMILE」の製造工場でなんとか「SOP作戦」を成功させたウソップ達の甲斐あって、「ドレスローザ」に住むおもちゃ達は全員人間の姿に戻ります。
そしてなんと、おもちゃ「片足の兵隊」は元国王軍の軍隊長「キュロス」であり、キュロスはレベッカの父親であることが判明します。
一方で「ドレスローザ」の闇が公になってしまうことを恐れたドフラミンゴは、「ドレスローザ」内にいる人間達を証拠隠滅のために全員始末してしまおうと最終手段「鳥かご」を発動します。
証拠隠滅のためなら人の命など皆殺しにしても構わないと考えるドフラミンゴは、やはり異常ですね。
⑥ドフラミンゴがルフィに敗れる
「鳥かご」によるタイムリミットが迫る中、ルフィ達とドンキホーテファミリーの最終決戦が始まります。
コロシアムでルフィと意気投合した海賊達の協力もあり、ドンキホーテファミリーの幹部達を着実に追いつめていきます。
そんな中、ドフラミンゴとの対戦に苦戦を強いられるルフィでしたが、終盤では新技「ギア4」を発動し、ドフラミンゴを圧倒し始めます。
それに対し、覚醒した「イトイトの実」の力を解放し追い上げるドフラミンゴでしたが、最終的にはルフィの「キングコングガン」の一撃で敗れてしまいます。
ドフラミンゴは最後まで人を虫けら扱いし、ルフィはそれに対する怒りを抱いていました。
ルフィのその怒りが最後の一撃に乗ったこともあり、ドフラミンゴを倒すことができたのかもしれませんね。
そんな感じで、無事ドレスローザ編は終幕。続きは、こちらの「ワンピース」ゾウ編!感想と考察総集編【ネタバレ注意】をどうぞご覧ください。
「ワンピース」ドレスローザ編の見所と考察
- サボがメラメラの実を手に入れる
- キュロスとレベッカの親子愛
- コラソンとローの絆
- ギア4の初登場
- 藤虎が手を出さなかった
- 麦わら大船団が誕生した
「ワンピース」ドレスローザ編の見所は上記のとおりです。
考察を交えながら紹介していきますね。
①サボがメラメラの実を手に入れる
まず、見所の1つめはサボがエースの形見「メラメラの実」を手に入れるところです。
サボとエースとルフィは血の繋がりはないものの、幼少期に兄弟の盃を交わしており、身内関係が複雑な3人にとって兄弟という存在はかけがえのないものでした。
また、サボが幼少期に事故で亡くなったと思っていたルフィにとっては、マリンフォード頂上戦争でエースが亡くなったタイミングで、兄弟は二人とも死んでしまったと思っているはず。
それもあって、死に別れたと思っていたサボとコロシアムで出会ったルフィは、驚きと喜びのあまりに涙が溢れ出しています。
ルフィがドフラミンゴの所へ向かう際の「メラメラの実ももう大丈夫だ」というセリフも、兄弟の絆と信頼が非常に深いことを物語っていますね。
②キュロスとレベッカの親子愛
実は元国王の軍隊長であり、レベッカの父親「キュロス」が真の正体であったおもちゃ「片足の兵隊」。
ドンキホーテファミリーのシュガーによりおもちゃにされてしまったキュロスですが、おもちゃにされると同時にレベッカの記憶から存在が消えてしまっていた中で、おもちゃとして常にレベッカを幼少期から支えてきました。
シュガーが倒されたタイミングで、自分の側にいたおもちゃが実はお父さんだったという記憶が戻ったので、お父さんと「片足の兵隊」両方の思い出が重なり、涙が溢れ出すレベッカの様子が描かれています。
レベッカに存在を忘れられても、レベッカを守るために常に側で支え続けたキュロスの親心と愛情は、読者にとっても感動必須だったのではないでしょうか。
③コラソンとローの絆
何かとドフラミンゴを陥れることに拘りがあったローの本心は、ドフラミンゴの弟「コラソン」の敵討ちであり、ドフラミンゴを倒すことが目的でした。
ローは幼少期にコラソンに命を救ってもらった恩があり、コラソンに対して家族同等、もしくはそれ以上の感情を持っていたように思えます。
ドフラミンゴと実の兄弟であるコラソンは、ドフラミンゴの異常性に危機感を持ち、海軍のスパイとしてドンキホーテファミリーの動きを抑制していました。
それを知ったドフラミンゴは、コラソンを裏切り者として躊躇なく殺してしまいます。
その一部始終を聞いていたローは、ドフラミンゴに対して強い憎しみを持っていたため、最後までドフラミンゴを倒すことを諦めませんでした。
兄弟であるコラソンでさえ安易に殺し、人を虫けら同然に扱うドフラミンゴを倒すことができたローは、きっと憎しみから解放されたでしょうね。
④ギア4の初登場
マリンフォード頂上戦争から約2年間の修行を経て、いつ「ギア4」が登場するかと読者の間で話題になっていましたが、ついにドレスローザ編のドフラミンゴとの最終決戦で「ギア4」が初登場しました。
「ギア3」が初登場したのは、エニエスロビー編でのルッチとの最終決戦のタイミングだったため、年でいうと2006年に当たります。
つまり、「ギア4」が初登場したのは2015年なので、約10年ぶりに新技が出たということになります。
ルフィと言えば、「ギア2」「ギア3」「ギア4」そして更にストーリーが進むと「ギア5」のため、ドレスローザ編での見所の1つとして「ギア4」の登場は欠かせません。
⑤藤虎が手を出さなかった
正義を背負っている海軍大将である藤虎が、ドフラミンゴに対して手を出さなかったことも、非常に考察しがいのあるポイントです。
ドフラミンゴは、「ドレスローザ」の人々をおもちゃにして服従させている、人造悪魔の実「SMILE」を製造してカイドウに供給しているといった、海軍から見ても非道な行動をとっていました。
また、最終的には「鳥かご」を発動し「ドレスローザ」住民を皆殺しにしようとする始末です。
それでもなお、藤虎はドフラミンゴに対して手を一切出さず、「鳥かご」の進行を抑える程度の行動しか起こしませんでした。
藤虎がドフラミンゴに手を出さなかった理由は、王下七武海という制度がドフラミンゴを守っているからであり、また王下七武海制度がある限り、同じような悲劇が繰り返されることを世界に訴えたかったからではないでしょうか。
また、ドフラミンゴを止める役割をルフィに託すようなセリフを話す藤虎の姿も描かれており、王下七武海制度の問題を表面化させることにかけていることが分かります。
つまり、海軍大将として王下七武海という制度の撤廃を目指すからこそ、このような行動をとっていたと筆者は考えます。
⑥麦わら大船団が誕生した
ドフラミンゴを倒した後、コロシアムで出会った名高い海賊や武闘家、格闘家といった様々なメンバーで「麦わら大船団」が結成されました。
2年間の修行を経て、ついに新世界に進みだした「麦わら海賊団」にとって、大きな問題が戦力人数です。
四皇の「カイドウ」の総戦力は約2万人、「ビッグマム」は総戦力約1万人を抱えているため、今後のことを考えるとクルー9人はかなり心細いところです。
ルフィ自身は傘下を必要としていなさそうでしたが、ドフラミンゴとの闘いでルフィに惚れ込んだコロシアムメンバーが、半ば強引に子分盃を交わすことで「麦わら海賊団」の傘下に下りました。
総員5600人が傘下になったこともあり、今後険しい闘いが増えるであろう新世界で、不本意ながらも「麦わら海賊団」にとって心強いものになったのは間違いありません。
これから先、どこで傘下メンバーが登場してくるのか、今から楽しみですね。
「ワンピース」ドレスローザ編まとめ
今回は、「ワンピース」ドレスローザ編の感想と考察を紹介しました。
ドレスローザ編で「ワンピース」のストーリー上、大きな節目を迎えたと言えるポイントは、下記の通りです。
- サボがメラメラの実を食べた
- 新しい大将「藤虎」が登場した
- 「ギアフォース」が初登場した
- 七武海の「ドフラミンゴ」を倒した
- 総員5600人が麦わら海賊団の傘下になった
ドレスローザ編では、これらのポイントはしっかり押さえておきたいですね。
現在の「ワンピース」は最終章に入っており、今後も重大な伏線回収や謎が明かされるタイミングが次々と来るはずです。
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