カイドウとの戦い。ヤマトの登場。そして、ルフィの最高到達点。二カと言う存在。
ワンピース「ワノ国編」では、本当に多くの出来事がありましたね。伏線も多く回収され、そして多くの伏線がさらにバラまかれました。
そんな大盛り上がりを見せた「ワノ国編」ですが、本記事では実際に読んだ感想をまとめようと思います。
「ワノ国編」がどんな話だったのか、そして私がどう感じたのか。感想を共有したい方はどうぞ最後までご覧ください。
「ワンピース」ワノ国編!感想と考察総集編【ネタバレ注意】
「ワノ国編」まとめ
- 「麦わらの一味」ワノ国へ到着!そこで見たものとは
- 「光月おでん」の過去!受け継がれる意志とは
- 「鬼ヶ島」へいざ討ち入り!スナッチ!!
- 四皇VS新時代!!そしてルフィは最高到達点へ
- 終幕!そして新たな皇帝の誕生!!
①「麦わらの一味」ワノ国へ到着!そこで見たものとは
海流と悪天候の中、なんとかワノ国へ到着した麦わらの一味。しかし、ルフィは仲間とはぐれるという、なんというかよく見るストーリー展開へ。
そこで「お玉」という女の子と出会うのですが、カイドウの支配によって飢えに苦しんでいる惨状を目の当たりにしました。宴会が大好きで、食うのも大好き。そんなルフィからすると、「飢え」は地獄ですよね・・・
だからか、ルフィはお玉に「毎日腹いっぱいメシが食える国にしてやる」というのです。つまりは、カイドウを討つということですね。
もともとカイドウを討つ理由は、ローに持ち掛けられた同盟によるものでした。細かいところで言うと他にもあるのでしょうが、同盟によるものが一番大きな理由です。
しかし、ワノ国に実際に来てみると、カイドウのえげつない支配で苦しめられている人を見てしまい、ルフィの怒りが湧いてきたのでしょう。
これによって、明確に「ルフィがカイドウを討つ理由」となったのでしょうね。
②「光月おでん」の過去!受け継がれる意志とは
ルフィの「カイドウを討つ理由」が明確になりましたが、錦えもんやモモの助はどういった理由でカイドウを討とうと考えているのか。ここまで読み進めていると、シンプルにカイドウの支配から脱却するためと思っていたのですが、カイドウとの因縁はもっと深いものでした。
というのも、遡ること20年前。なんと、錦えもんやモモの助たちは、20年前からルフィのいる現代へ飛んできたそうです。
飛ばした人物は、「モモの助」の母「光月トキ」。方法は、悪魔の実の能力ですが、なぜ20年後に飛ばしたのか。それを説明するには、まずは「カイドウ」と「光月おでん」に何があったのかを説明する必要があります。
実は「光月おでん」はポーネグリフを読めるし、書ける人物。最初はワノ国に訪れた「白ひげ」に惚れて白ひげ海賊団に乗船したのですが、後に「ポーネグリフが読める+書ける」という理由で、ロジャー海賊団に同行してもらうよう「ロジャー」直々に頭を下げられました。それにより、ロジャーの最後の航海に「おでん」は乗船することになり、最後の島「ラフテル」へ到達。世界の全てを知ることになります。
その後、「おでん」はワノ国に帰国しましたが、そこである事実を突きつけられます・・・それは、「おでん」不在のとき、「ワノ国」はカイドウと黒炭オロチに乗っ取られていたのです。
苦しむワノ国の住人。当然「おでん」とその家臣(錦えもんなど)はカイドウに戦いを挑むのですが、あと一歩のところで卑怯な手によって敗北してしまいました。
そして「おでん」の公開処刑・・・どうしようもないこの状況・・・最後に「おでん」は家臣たちを逃がし、「ワノ国を開国せよ」と叫び生涯を終えるのです。
以上が、超簡単な「カイドウ」と「おでん」の因縁でした。
主をカイドウによって奪われた「錦えもん」。そして父を奪われた「モモの助」。カイドウを討ちたいと考える理由は十分すぎるくらいですね。
しかし、カイドウを討つ理由はこれだけではありません。「錦えもん」たちは、「光月おでん」の意志を受け継いだのです。ワノ国を開国するという「おでん」の意志を。
なぜ開国する必要があるのか。それはロジャーと見た「世界の全て」が大きく関係していることは間違いないですが、当然ながら「世界の全て」はわからない状況。
ともかく、「おでん」の意思を叶えるべく、「錦えもん」たちは「トキ」によって20年後に飛ばされたのでしょう。
この20年という数字に明確な根拠はワノ国編では描かれていないのですが、「おでん」は「20年後に何か起こる」といった発言も残しています。
ルフィのいる20年後・・・物語的にも、世界中を巻き込む巨大な戦いで間違いなさそうですね。そこで必要だからこそ、「錦えもん」と「モモの助」たちは送られたのでしょう。
③「鬼ヶ島」へいざ討ち入り!スナッチ!!
ルフィは、ワノ国を支配しているカイドウに怒っている。そして「モモの助」は父「おでん」の意志である「ワノ国を開国」する。それぞれの思いを抱いて、カイドウとの戦いが始まります。
そんなカイドウとの戦いは、ビッグマムの参戦、さらには白ひげ海賊団「マルコ」の助太刀など、実に様々な海賊、組織、種族を巻き込んだ戦いになります。
実はこの戦い、マルコの動きがかなり良かったなと。自らを旧時代の海賊と考えているのか、とにかく脇役に徹している様子でした。ゾロ、サンジの両翼対決も譲りましたしね。
さて、大雑把になりますが、開戦時はカイドウ側「3万人」VS麦わら側「5400人」でした。この後、裏切りや寝返り、さらには戦闘不能により最終的にはカイドウ側「1万2千人」VS麦わら側「8000人」となります。
さすがに麦わらサイドはメンバーが良すぎましたね。全ミンク族のスーロン化、マルコの参戦。キッドとローの活躍。そしてドレークとヤマトの寝返りなど、強力なメンバーが麦わらサイドにいました。
そりゃ戦力差は縮むに決まっているのですが、戦力差が戦いの勝ち負けを決めるわけではないです。全滅戦争ではないので、主要メンバーを倒せば終わる戦いであることから、幹部決戦が重要になるのですが、結果は次の項をどうぞ。
③四皇VS新時代!!ルフィは最高到達点へ!
決戦 | 勝者 |
---|---|
ルフィVSカイドウ | ルフィ |
ゾロVSキング | ゾロ |
サンジVSクイーン | サンジ |
ロビン・ブルックVSブラックマリア | ロビン・ブルック |
ジンベエVSフーズフー | ジンベエ |
フランキーVSササキ | フランキー |
キッド・ローVSビッグマム | キッド・ロー |
キラーVSホーキンス | キラー |
イヌアラシVSジャック | イヌアラシ |
ネコマムシVSペロスぺロー | ネコマムシ |
雷ぞうVS福ロクジュ | 雷ぞう |
大まかになりますが、ワノ国編での大きな決戦と勝者をまとめました。麦わら側の大勝利。こういった幹部同士の戦いは、アラバスタ編やエニエスロビー編を思い出しますね。
ただ、今回の戦いで大きな犠牲もありました。イゾウやアシュラは離脱してしまいましたしね・・・詳しくは、こちらの【死んだ!?】ワンピース最新死亡キャラクター図鑑!今後死ぬ可能性の高いキャラをネタバレをどうぞ。
ただ、得たものは大きいですし、何より見所も多い戦いでしたね。とくに、カイドウ・ビッグマムといった四皇を落としたのは大きいです。まさに新時代の戦いでした。
そしてルフィは最高到達点であるギア5「二カ」に変身。太陽の神とは?ジョイボーイとは?まだわからないことも多いですが、とにかく次のステージに上がる大きな戦いであったことは間違いないですね。
④終幕!そして新たな皇帝の誕生!!
ワノ国の住人からすれば、「光月おでん」のいた20年も前から続いたカイドウの支配。長きにわたる苦痛から解放される時が来ました。
ルフィはワノ国に到着したとき、お玉に「毎日腹いっぱいメシが食える国にしてやる」と宣言していましたが、有言実行となりましたね。本当によかった。
そしてそこからは、いつものお決まりパターン。みんなで大宴会です。今回の宴会は、ワノ国「兎丼」でのお祭り。みんな腹いっぱい飲んで食べてが描かれており、本当に幸せそうなシーンが描かれました。
さらにそのあとお決まりのパターンで、懸賞金の発表です。ここ、けっこう楽しみにしているのですが、みなさんも懸賞金の額は楽しみじゃないですか?
さて、今回の戦いで懸賞金はどうなったのか・・・主要メンバーの懸賞金額を以下に一覧でまとめます。
キャラクター | 懸賞金 |
---|---|
ルフィ | 30億ベリー |
キッド | 30億ベリー |
ロー | 30億ベリー |
ゾロ | 11億1100万ベリー |
ジンベエ | 11億ベリー |
サンジ | 10億3200万ベリー |
ロビン | 9億3000万ベリー |
ウソップ | 5億ベリー |
フランキー | 3億9400万ベリー |
ブルック | 3億8300万ベリー |
ナミ | 3億6600万ベリー |
チョッパー | 1000ベリー |
四皇であるカイドウ・ビッグマムを倒したルフィ・キッド・ローは、揃って30億ベリーへ。一気に懸賞金額が上がりましたが、四皇を落としたのだから妥当ですかね。
そして「麦わらの一味」が、いよいよやばい海賊団になってきました。10億越えが3人。ロビンも9億越えなので、トータルの懸賞金額はかなり多いです。
そしてチョッパーを除けば、全員が3億ベリーを超えることになりました。チョッパーはお決まりでほとんど懸賞金が上がらないのですが、今後爆発的に上がる可能性はあるのですかね?
そんなこんなで「麦わらの一味」はいよいよ手が付けられない海賊団になってきたのですが、ここでもう一つ大きなニュースが飛んできました。
みなさんもジャンプを読んだときはびっくりしましたよね。そうです。新たな四皇の誕生です。カイドウ・ビッグマムが四皇から落ちたので、当然2席に新たな海賊が座ることになるのですが・・・
今回四皇に選ばれたのは・・・ルフィとバギーでした!え、バギー?と思った方も多いでしょうが、これはいろいろと間違いがあっての四皇入りで面白かったですね(笑)
よって、新たな四皇は「シャンクス、黒ひげ、ルフィ、バギー」となりました!懸賞金を以下にまとめておきます。
四皇 | 懸賞金 |
---|---|
シャンクス | 40億4890万ベリー |
黒ひげ | 39億9600万ベリー |
バギー | 31億8900万ベリー |
ルフィ | 30億ベリー |
ついにルフィはシャンクスと同じ四皇の立ち位置に。再開する日も、そう遠くない気がしますがどうなるのでしょうか。まだまだ合わない気もしますが、もう立派な海賊と言っても良い気がします。
そんなこんなでお決まりの大宴会と懸賞金の発表は終わり!
そして、「モモの助」と「錦えもん」は「ワノ国」の開国のために奮闘。「ヤマト」は海に出る前に「ワノ国」を見て回る。それぞれの想いを抱いて、「ルフィ」たちと別れることになります。
「麦わらの一味」の向かう先は?「キッド」と「ロー」との今後の関係は?先が楽しみですが、ひとまずこれにて「ワノ国編」は終幕!
「ワンピース」ワノ国編の見所と考察
先の項では、「ワノ国編」の流れに沿って展開と感想と考察をまとめていきましたが、ここからはさらに個人的に面白かったところや見どころをまとめさせていただきます。
個人的に思う「ワノ国編」の見所は以下の5つです。
- ルフィの最高到達点
- 「各海賊団」2番手の想い
- 「麦わらの一味」の両翼
- ロジャー海賊団の過去
- 新時代の幕開け?世界がヤバい
それぞれ深堀させていただきます。
①ルフィの最高到達点
「ワノ国編」一番の見所は、やはりルフィの最高到達点「ギア5=二カ」ではないでしょうか。
「二カ」は、もともともは「人々を笑顔にし、苦しみから解放してくれる空想上の戦士」とされていたのですが、伝説は事実に基づいて作られるものでもあります。
「ゴムゴムの実」が、ゾオン系ヒトヒトの実「幻獣種モデル “ニカ”」だったと判明したときは、本当に盛り上がりましたよね。実際、二カ関連のグッズは爆売れですし、カードに関しては40万円を超えるものもありました。
そして、その「ゴムゴムの実」を世界政府から奪ったのがシャンクス。第1話から張られた伏線で、考察界隈では大盛り上がりだったことを記憶しています。
そんなルフィの最高到達点「ギア5=二カ」が、ワノ国編で一番の見所と言っても問題はないでしょう。
ちなみに、「ゴムゴムの実」は800年以上世界政府の手に収まることはなかったそうで、五老星はその能力をもっともふざけた能力として危険視していました。
さらに言うと、ゴムゴムの実が「覚醒」することも800年近くなかったそうなのですが、つまりは800年前には一度覚醒しているということです。
もうほとんどの方が気付いていることですが、ゴムゴムの実を覚醒させたのは、「ジョイボーイ」で間違いないでしょうね。
②「各海賊団」2番手の想い
今回の戦いで分かったことは、各海賊団の2番手が全員「自分の船長を信じている」ということ。
とくに顕著に描かれたと思う海賊団を以下にまとめてみました。
海賊団 | 船長 | 2番手 |
---|---|---|
麦わらの一味 | ルフィ | ゾロ |
百獣海賊団 | カイドウ | キング |
ビッグマム海賊団 | ビッグマム | ペロスぺロー |
キッド海賊団 | キッド | キラー |
ゾロは自身の野望はあるものの、それ以上にルフィを海賊王にすることを第一に考えています。
キングとペロスぺローも似たような感じで、自身の船長が一番。キラーも同じようにキッドを崇拝しているようでした。
ここまで船長と2番手の関係がしっかり描かれたのは、ワノ国編が初めてと記憶しているので、大きな見所の一つです。
③「麦わらの一味」の両翼
ゾロVSキング、そしてサンジVSクイーン。懸賞金額10億越えをそれぞれ撃破。両翼としての力をしっかり示した一線であり、未来の海賊王のクルーに相応しい人物に大きく近づいたように見えました。
そんな両翼ですが、個人的に良かったのは、サンジに異変が起きるシーン。無意識のうちに女性に攻撃したかもしれないという疑惑がありました。
サンジが女性に攻撃するのは普通なら考えられないのですが、事実としてサンジの目の前で女性は怪我をしている。明らかな異常事態ですが、ジェルマの血が流れているせいか、自分を疑うサンジ。
そこでサンジが出した結論は、「戦いの後に自分が正気でなかったら殺してくれと仲間に頼む」でした。そして、その頼んだ相手がゾロだったのです。
普段は中が悪いサンジとゾロ。しかし、大事なことはゾロに頼む。「目に見えない大きな信頼が両翼にはある」ということを伝える名シーンだったと考えています。
④ロジャー海賊団の過去
ワノ国編で明らかになったロジャーの過去。もちろん断片的なシーンでしたが、かなり熱かったですよね。ルフィと同じ航路を辿っていたこともわかりましたし。
そして、空島にあった古代文字で刻まれたロジャーの言葉の謎や、誰が世界の全てを知ったのか?など、いろいろと分かったことも多かったです。
- ロジャーはルフィと同じく空島、ウォーターセブン、ゾウ、ワノ国の航路を辿っていた
- 空島に残された古代文字は「光月おでん」が彫ったものだった(ロジャーの指示で彫った)
- 最後の島に「シャンクスとバギー」は行かなかった(シャンクスは自分の船で行くという)
- そのとき、シャンクスはロジャーから「麦わら帽子」を受け取る
- 最後の島「ラフテル」はロジャーが付けた名前だった
- 最後の島に莫大な財宝があり、それを見たロジャーとそのクルーは笑った
- ロジャーはラフテルで「とんだ笑い話だ」といい、「ジョイボーイ」と同じ時代に生まれたかったと言った
ずっと謎だったロジャーと言う人物と航海。そのほとんどが明かされたので、一読者としては本当にうれしかったです。
そしてシャンクス。最後の島には行かなかったことが分かりました。自分の船で行くと・・・かなり印象的なシーンでした。
⑤新時代の幕開け?世界がヤバい
- 新たな四皇の誕生
- 七武海の撤廃
- クロコダイルとミホークの同盟?
- ビビとサボの消息不明
- コブラ王の死亡
- シャンクス動く(ワンピースを取りに行く)
ワノ国編が終わると、世界がヤバいことになっていました(笑)
ビビとサボ。間違いなくワンピースという物語に必要な人物なので、さすがに死亡はしていないでしょうが・・・
このあたりも次のエッグヘッド編までの大きな見所の一つと思っています。
そして個人的には、本格的にミホークの戦闘が見れそうなのがうれしいポイント。そしてクロコダイルと組むのが良いですね。
シャンクスとのバトルが描かれるのを期待しているのですが、どうなることやら。
「ワンピース」ワノ国編まとめ
本記事では、ワノ国編の感想と考察をまとめました。個人的にはかなり長いエピソードだったなと思いましたが、調べてみると原作漫画は90巻909話~105巻1057話までがワノ国編でした。
長すぎましたが、ルフィの最高到達点「ギア5=二カ」やら、ロジャーの過去。さらにはゾロとサンジ両翼のエピソードなど、濃い内容でしたので個人的には大満足です。
次はエッグヘッド編。ついにベガパンクが登場します。長らく名前だけ登場していたベガパンク。どんな人物なのか。どんな風貌なのか。
そしてどのような話は待っているのか。続きが楽しみですね。